カボッチャマンブログ

映画、読書の感想、悩み事、楽しかったことなどいろいろ書きます。

「服が、めんどい」 読書感想

こんばんは。

 

スタイリスト大山旬さん著「服が、めんどい」を読んだ感想を書きます。

 

まず、本のタイトルのインパクトが強い。本当にそれ、と思いました。本をめくるとカバーに「個性は「中身」で発揮してください。」と書かれていて、これまた衝撃的でした。1ページ目には「余計なことはしないでください。」と大きく書かれています。

 

ファッションを料理に例えた言葉が印象的でした。おいしいご飯を作ろうとして、いきなりフランス料理や料亭の和食を作ろうとはしないはず、簡単にできてそれでいて美味しいものを作ろうとするはず、確かにそうです。

また、コーディネートが難しいと言っているのは、スーパーに行って食べたい食材を買ってきてから料理を考えようとしているのと同じ、確かにそんなの難しいに決まっています。しかも買ってくる食材がクセの強いものばかりならなおさらです。初心者ならどんな料理を作るか決めた上で、使う食材も玉ねぎやジャガイモ、人参などの基本的なものにするべきです。こんな当たり前のことが、服装になるとできなくなるんです。それを学ぶ機会もなかったことを嘆いていても始まりません。

 

この本は「何を」「どこで」「どうやって」選ぶかについて、多く書かれています。

流行よりド定番、ブランドよりコスパ、柄よりシンプル、これが答えです。

この本の良いところは、ひとつひとつのアイテムをこの答えに沿って、分かりやすく解説してくれているところです。アイテムの良さ、どこの店で買えば良いか、どんな色が良いかなどがまとめられています。また、アイテムごとにコーディネート例もイラストで紹介されています。そのイラストがオオカミだったり鳥だったりして面白いです。これについては、モデルの顔に左右されないコーディネートであることを証明するためにやっていることが書かれていました。確かに雑誌でみるモデルさんはみんなカッコよくて、同じ格好をしてもキマらない経験があります。

しかも、この本には、お金をかけるべきアイテムとそうでないアイテムがハッキリと書かれています。ついつい金額の高いものの方が良いと思ってしまいがちですが、何でもお金をかければ良いというわけではなく、流行に左右されにくく長年使うコートやカバンにはお金をかけ、ニット、Tシャツ、ジーンズなどは安価なものでもOK、とズバリ書かれています。

ファッションにあまり興味がないので、これは本当に助かります。かけるべきところにかけないと安っぽくなって、遠回りをした結果、結局たくさんお金を使うことになるところでした。反対に何でもかんでも高いものにしていたら、お金が足りませんし、金額の違いを実感できるようになって初めて手にとれば良いなと思いました。

 

ファッション系の本の感想を書いたブログ記事を2つ、リンクを貼っておきます。

kabochaotoko.hatenablog.com

kabochaotoko.hatenablog.com

 

率直に言って、この本が一番わかりやすく、無駄がないと思いました。初心者向きで服を買うときに迷わなくてよくなると思いました。強いて言えば、どのアイテムから揃えようか迷うくらいでしょうか。と言っても、この本に書かれているのはどれも基本アイテムなので、全部揃えるべきなんでしょう。

 

ぜひ皆さんも参考にしてください。

それでは。