カボッチャマンブログ

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「BLUE GIANT」1巻 マンガ感想

おはようございます。

 

石塚真一先生著、マンガ「BLUE GIANT」の感想を1冊ずつ書いていきます!!

というシリーズを始めたいと思います。ひとまず第一部10巻分をやりきることを目標にします。ぜひお付き合いください。

 

なぜこの企画をやろうと思ったかというと、単純にBLUE GIANTが好きだからです。これまでいろいろな漫画を読んできましたが、間違いなく一番面白い漫画だと思います。性別、年代問わず一人でも多くの人に読んでみてもらいたいと思います。

私はBLUE GIANTの1巻を5年くらい前に読んで、そこからハマりました。それ以降ずっと私の中のマンガランキング1です。

 

BLUE GIANTは、主人公の宮本大がジャズプレーヤーを目指す話です。ビッグコミックで連載されていた作品で、続編のBLUE GIANT SUPREMEが全11巻、その続編BLUE GIANT EXPLORERが現在5巻まで出ています。

 

それでは1巻の感想いってみましょう!!

整理しやすいように1冊の中の話ごとに分けて書きます。①、②と振ってあるのはその1冊の中の何話目かを表しています。各話のあらすじを書いて、その後に感想をまとめて書くスタイルで行きます。

 

【あらすじ】

大は仙台にある中学校のバスケットボール部に所属しています。

最後の大会で負けてしまいます。

友達からジャズを聞きに行こうと誘われていった先で聞いたジャズに心を奪われます。

大が高校生になって、サックスを持って、ジャズに誘ってくれた友達の家を訪れます。その友達はピアノをやっていたのですが、医学部受験のために勉強に専念しておりピアノはやっていない様子です。その友達を河原に誘い、大はサックスを吹きます。その音を聞いた友達は唖然とします。

大は毎日、広瀬川という川の河川敷でサックスの練習をします。

ある雨の日、リードを買いに行った楽器店「ひろせ楽器」の店員さんから、雨の日でも練習できるトンネルを教えてもらいます。そのトンネルに行く途中の坂道が陸上部でも自転車で登りきることができないと噂の「オニ坂」なのですが、そこを大は自転車で登り切ります。トンネルについてリードの箱を開けるといつもより多くリードが入っていることに気付きます。

早速練習を始め、1つのフレーズをうまく吹けて手ごたえをつかみます。

大は、高校の友達から、ジャズは良く分からない、大人のオシャレな音楽、と言われますが、「ジャズが、スゲエ暑くてハゲしいから」好きと言います。

ご飯を食べに行った餃子屋さんで軽音部の同級生からジャズを馬鹿にされます。ジャズの魅力を伝えるためにはどうするのが良いか考えながら、また河川敷でサックスを吹きます。

大はひろせ楽器で店員さんにどうやったらジャズプレーヤーになれるかを聞きます。店員さんは戸惑います。さらにここで大が楽譜が読めないことが発覚します。

シーンが変わり、大の父親が登場します。父親はスーパーの店長をやっています。父親がスナックで酒を飲みながら、息子の将来の話、仕事の話をします。家に帰宅すると娘(大の妹)彩花と息子(大の兄)雅之がいます。雅之は自立して仕事をしていますが、父親が息抜きできるように彩花の面倒を見ていたようです。

大が帰宅してきて、父親が大に高校卒業後の進路について聞きます。大はそこで初めてジャスをやりたいことを打ち明けます。そこで父親は「やれよ。とことん、思い切りやれよ。」と親指を立てて言い、大の背中を押します。

シーンが変わって、大がトンネルで練習してるところに変わります。そこにひろせ楽器の店員さんが来て、大にライブが決まったことを伝えます。

高校の同級生光明が家族の仕事の都合で九州に転校することになります。大は父親に自宅の一室を光明に使わせても良いか聞いて、了承を得ます。そのことを光明に伝えますが、光明は家族と引っ越すことを決めます。そこで大は、二人だけのお別れ会を開きます。ボウリング、餃子屋、カラオケと回り、カラオケでサックスを吹きます。光明は大が吹いてくれたサックスに感動して号泣します。

ライブの前日になり、大はひろせ楽器の店員さんから激励されます。意気込んで迎えたライブ当日、大は初対面の4人の大人とステージに立つことを知り、緊張します。ステージに立つと最初は周りの音が聞こえないくらい緊張していましたが、徐々にほかの4人と音が合い始めます。いよいよ大のソロの番になります。

大はそれまでのすべてをぶつけてソロを吹きます。夢中になって吹いていると、お客さんから、うるさいと言われます。メンバーからも、今日はもういいよ、と言われ、大はステージをおります。見に来ていたひろせ楽器の店員さんに呼び止められますが、まともに会話ができない状態で店から出ていきます。大は公園のベンチに座って「へでもねえや」と言います。

炎天下の中いつものように広瀬川の河川敷でサックスの練習をしていると、通りすがりの犬にサックスのケースに小便をかけられてしまいます。ちょっと怒った後、すぐに練習を再開します。するとおじいさんが通りかかり、炎天下で練習するのは楽器に良くないと注意されます。それと同時に「僕好きだな、君の音」と褒められます。その後、ケースに小便をかけた犬がそのおじいさんの飼い犬だったことがわかってこの巻は終わります。

 

【感想】

ジャズバーに一回行ってみたくなりました。もしかしたら大が感じた感動を味わえるかもしれない、そんな気持ちになりました。友達に音楽をプレゼントするなんてとてもカッコイイと思います。

雨の日でもわざわざ自転車をこいでまで練習したいという情熱がすごいと思いました。ひろせ楽器の店員さんがリード多く入れてくれたところは気持ちがほっこりしました。

周りからなんと言われても自分が好きなものを貫き通そうとする強さ、ジャズの魅力を伝えたいという情熱、自分を馬鹿にした人に反論することなくジャズの良さを伝えようとする懐の深さ、いろいろと勉強になります。

雅之の優しさが本当に良いなと思いました。長男だからなのか面倒見が良いし父親思いだし、カッコイイなと思いました。

父親が大の背中を押すシーンはこの巻の一番の見どころだと思います。一般的には大学に進学するか、就職するかの2択だと思います。それを全く戸惑いもせずにやりたいことをやれと言える、そんな父親に私もなりたいと思いました。

最後のライブが決まる急展開で次の話が読みたくなりました。

仲の良かった友達が転校することになり、どうにか止めようとする大、それでも転校してしまう友達の見送り会を全力でやる大、なぜこんなに他人のために情熱的に行動できるのだろうと思いました。本当にスゴイです。思い出の場所を巡って、最後に音楽をプレゼントして見送るなんてとても素敵だと思います。

人前で初めて吹くので緊張するのは当たり前ですが、それでも全力でやる気持ちがすごいと思いました。しかも高校生が大人に混ざってやってるんですから。ソロに入るところで話が終わるのも良い演出でした。

楽器の演奏を漫画で表現するのが上手いなあと思いました。大の吹く音に迫力があるのが伝わってきます。初めてのステージで失敗した後、へでもねえや、と吹っ切れるところがまたスゴイと思います。

誰かに褒められるって良いですよね。楽器を演奏した音はその人の音という捉え方が、私にとっては新しい感覚でした。今まではその楽器の音、という認識でしたが、確かに同じ楽器を使っても、使う人によって出てくる音は違うので、その人の音と表現する方が合っていると思いました。

 

以上、初めての試みでしたがいかがだったでしょうか。

 

次は2巻をやりますので、楽しみにしていてください。

 

それでは。