こんにちは。
映画インセプションを見たので感想を書きます。
レオナルドディカプリオ演じる主人公コブが、他人の夢の中に入るストーリーです。最初はコブが他人の夢の中に入って情報を抜き取ろうとする場面が描かれます。情報を抜き取ることをエクストラクションと表現されています。映画の題名になっているインセプションはその逆で、情報を植え付けることを意味しています。
ある日、渡辺謙演じるサイトーの夢の中に入ったコブがエクストラクションに失敗し、サイトーからインセプションの依頼をうけます。その依頼は、サイトーのライバル企業を潰すため、その企業の社長の息子に会社を潰すように記憶を操作することでした。
コブは妻の殺害容疑をかけられており、故郷のアメリカに帰国すことができません。サイトーはコブの殺害容疑や過去の犯罪歴を一切抹消することを条件に提示し、コブはそれに応じます。
インセプションはエクストラクションよりもはるかに難しく、たくさんの協力者が必要になります。そこで
設計士:アリアドネ
偽装師:イームス
調合師:ユスフ
などが登場します。それぞれの役割はとても複雑なので解説サイトにお任せします。
この映画は設定が難しく、所見ですべてを理解するのは難しいと思います。少なくとも私はできませんでした。解説サイトを見て、やっとあのシーンはそういうことだったのかとつかめたくらいです。
・夢を数人で共有できる
・夢の世界は自分の思い通りに設計できる
・夢の中でさらに夢の中に入れる
など設定が複雑です。夢から戻る方法(作中ではキックと呼ばれています)も面白いです。
実はコブはインセプションを過去に1回やったことがありました。それも自分の妻に。しかも結果は失敗。妻は現実と夢の区別がつかなくなり、自殺してしまうのです。自殺したはずの妻を夢の中で生き続けさせたり、会いたいと思っている子どもを登場させたり、コブは悩みながらサイトーからの依頼を進めます。
夢に入って記憶を操作できるなら自分の嫌だった記憶を忘れることができて良いなと思いました。ただ、この映画にあるとおり、現実と夢の区別がつかなくなってします可能性もあります。
攻殻機動隊では記憶が本物かどうか分からない、ないはずのものが見えたり、あるはずのものが見えなかったりする場面がありますが、それに似ているなと思いました。
技術が進歩していけば当然便利になります。数年前にVRが登場しましたが、あれがさらに進めばもしかしたら、現実とバーチャルの堺が分からなくなってしまう日が来るかもしれません。そうなったら、筋トレをして体を鍛えたり、勉強して知識を付けたりする必要もなくなるのでしょうか。
2時間半という比較的長い時間の映画でしたが、全く飽きずにノンストップで見ることができました。クリストファー・ノーラン監督の作品はこういったものが多いとネットでみたので、ほかの作品も見てみようと思います。
一番印象的だったのは、最後のコマが回っているシーンです。止まるか回り続けるか、微妙なところで終わるのは見ている人それぞれが結末を想像するのが良いという監督の思いなのでしょうか。
(作中でコマはコブのトーテムとして描かれます。コマが回り続ければ夢、コマが止まれば現実と見分けるための道具としての役割を果たします。)
まだ見たことがない人はぜひ見てみてください。そして、こうなのかな、あーなのかなと思いを巡らせて楽しんでください
それでは。