カボッチャマンブログ

映画、読書の感想、悩み事、楽しかったことなどいろいろ書きます。

「黄泉のツガイ」マンガ感想

おはようございます。

 

黄泉のツガイ1巻を読んだ感想を書きます。

 

鋼の錬金術師銀の匙などの作者、荒川弘先生の作品で、月刊少年ガンガンで2022年1月から連載されています。

先日、本屋さんに立ち寄った時に、このマンガを見つけて、買って読んでみました。話が脱線しますが、ネットで簡単に本やマンガが購入できる、しかも家まで配達してくれる、おまけに新刊は発売日に届く、ポイントも付くし、そんななら本屋さんいらないじゃん、という意見が出るのはごもっともだと思います。ただ、本屋さんに並んでいる本があって、その中でふと自分が気になる作品を見つけて読んでみる、そこから広がる世界もあると思うんです。ネットでも、おすすめは出てきますし、大体が面白そうですけど、自分で本屋さんに行くということそれ自体に価値があるのかなと個人的には思っています。

話を戻します。主人公ユル、ユルの妹アサが生まれるところから物語が始まります。双子として生まれてくるのですが、「夜と昼を分かつ子」という表現がされます。この物語のとても大切なことを意味しているのだと思いますが、詳細はまだ描かれていません。ユルが成長し、アサに会いにいく場面になります。アサはお努めがあるらしく、村の特別な建物の中にいて、普通の人は会うことができません。また、ユルがいる村は結界で守られていて、一般の人には見えませんし、決められたルートを通らなければ入ることもできません。村の人は下界(一般の世界)に出稼ぎにいくことがあり、ユルとアサの両親も下界に行ったきり村に戻ってきていないようです。

ある日、村の結界がやぶられ、村がヘリに乗って銃を持った武装集団に襲撃されます。子供は生かされますが、大人は次々に殺されます。どうやら敵の狙いはユルのようです。ユルはアサを助けにいきますが、敵の一人の女性がアサを殺そうとします。その女性はアサだと名乗ります。ユルがずっとアサだと思っていた人は偽物で、ユルの両親はアサを連れて村を出たことが明らかになります。

 

敵の中に上あごと下あごの化け物を連れた人が出てきます。その化け物は見える人と見えない人がいるようです。その化け物がツガイと呼ばれるものでこの作品のキーになるものだと思います。2つで1つになっているということでしょう。ユルは敵に対抗するために村の守り神、左右様の石像のところに行きます。デラさんという男性からアクセサリーを渡され、地面の穴にはめ込むように言われます。デラさんはユルの顔面を地面に押し付け、ユルは鼻血を出します。その血がアクセサリーに付着したとき、石像からツガイが現れます。左様、右様、二人で一組のツガイです。ツガイと主は主従関係にあり、ツガイは主の命令を聞きます。主従契約のようなもので、契約には主の血が必要なのでしょう。

戦闘シーンがあって、敵を退けることができますが、アサも一緒に帰ってしまいます。デラさんは番小者(つがいこもの)という役職の人で、ユルとアサの秘密を知っているようです。ユルはデラさんと一緒に村を出ることを決めます。

村を出てから、ユルは左右様に自分たち双子のことを聞きます。

・夜と昼が等しい日に日の出を境に生まれた男女の双子、それが生まれた時代は世が割れる

・ユルとアサは不思議な力をもっている(ユルは力を手に入れる資格がある。アサはすでに力を手に入れている。)

・アサは世のあらゆるものを強制的にとくことができる「解」という力をもっている

・ユルはアサと対になる、世のあらゆるものを強制的に閉じることができる「封」の力を手にすることになる

・ユルの母親は村に偶然たどり着いた下界の人だった

ことを聞かされ、偽物を自分の妹と信じさせていた村、村を襲撃した妹アサ、両方を信用できなくなったユルは、アサから両親の居場所を聞き出し、両親から話を聞くことを決めます。

 

ツガイはほかのツガイが近くにいるかがわかるようで、アサの居場所を突き止めます。そこにユルは向かいますが、それはアサではなく、ツガイの能力でアサに扮していた別の敵でした。

というところで1巻が終わります。

続きが気になります。9月に2巻が発売予定なので楽しみです。

 

まだまだ謎が多い漫画ですが、戦闘シーンは迫力があって面白いし、グロテスク表現も受け入れやすく、作中にはユーモアもある、という荒川先生らしさがある作品だと思います。鋼の錬金術師が好きな人はきっとハマると思います。ぜひ読んでみてください。