カボッチャマンブログ

映画、読書の感想、悩み事、楽しかったことなどいろいろ書きます。

「ペンタゴンペーパーズ」 映画感想

おはようございます。

 

ペンタゴンペーパーズを見ましたので感想を書きます。

 

この映画は、アメリカの新聞社、ワシントン・ポスト社が、アメリカ国防総省の機密文書(ペンタゴンペーパーズ)を新聞に掲載したという実話をもとにした話です。

多くの兵士を導入したにもかかわらず、ベトナム戦争終結しないことにアメリカ国民が不満を募らせる中、当時のマクナマラ国防長官の指示のもと、エルズバーグという軍事記者が戦争の状況を調査します。

マクナマラ国防長官は、報告書を作成しますが、国民には伝えることができない内容だったため、機密文書としてランド研究所というところに保管します。エルズバーグは、その内容があまりにもひどく、国民に伝えている内容とは違うものであったため、それを公にしようと、ランド研究所から機密文書を持ち出し、コピーをとります。そのコピーの一部をニューヨークタイムズ社に渡し、ニューヨークタイムズが新聞に載せます。

ワシントン・ポスト社の編集担当のベンは、自分たちも新聞に載せるべきだと考え、社長のキャサリンニューヨークタイムズが載せなかった残りの文書を手に入れ、それを新聞に載せるべきだと伝えます。キャサリンマクナマラ長官の友人であり、長官を苦しめるようなことはしたくないと拒みます。

ベンはキャサリンの反対を押し切り、自力で文書を集めようと動き出します。そんな中、ワシントン・ポスト社に謎の女性から、残りの文書の一部が届けられます。それを新聞に載せようとしていたところ、ニューヨークタイムズが先に新聞に載せます。

また、先を越されたと思っていたころ、政府は、ニューヨークタイムズに掲載の差し止めを要請します。キャサリンニューヨークタイムズがダメなら、自分たちもダメだと思い、掲載することに躊躇しますが、ベンは逆にチャンスだと思い、文書の残りを集めようとします。

ワシントン・ポスト社のバクディキアンは、元ランド研究所の職員で、文書を持ち出したのがエルズバーグではないかと気付き、本人のもとを訪ねます。バクディキアンの読みは正しく、エルズバーグの家にはすべてのコピーがありました。エルズバーグに記事にすることを約束し、文書をワシントン・ポスト社に持ち帰ります。

キャサリンは、文書の内容を見て公にする必要があると思いつつも、ニューヨークタイムズに差し止め命令が出れば、自分たちが犯罪者になり、会社が潰れてしまうことで、深く悩みます。会社の役員からも掲載をやめるように言われますが、マクナマラ長官と接触しアドバイスを受け、最終的には掲載することを決断します。

ニューヨークタイムズとともに法廷で戦うことになります。判決が出ないまま、不安を抱えているなか、ベンがキャサリンのところに袋持ってきて、他の新聞社の新聞を机に並べ始めます。そこには、機密文書のことを報じた1面がずらっと並んでいて、自分たちがやったことに他の新聞社も賛同してやってくれたことが分かります。

裁判でも勝つことができ、めでたしめでたし・・・とは終わらず、最後のシーンでは、政府の建物に侵入者が入ったところが描かれ、次の問題が起こったことが暗示されて終わります。

 

この映画には派手なアクションシーンがあるわけではありませんが、とても見ごたえのある作品でした。大統領でさえ、自分の都合の悪いことを隠し、国民に嘘をつき続けていること、それを公にしようとすれば、自分たちの人生・生活を失うかもしれない中でも決断など、一般人には知ることができない様子が多く描かれています。

正義のためとはいえ、機密文書を持ち出すこと、新聞に載せることは法律に違反している・・・という葛藤、会社の役員、自分の家族にも迷惑をかけることになるかもしれないという過酷な状況で決断を迫られるキャサリンの強さ、などなど面白い部分がたくさんありました。

 

みなさんもぜひ一度見てみてください。

 

それでは。