こんばんは。
映画「ドリーム」を見た感想を書きます。
この映画は、NASAに勤務する黒人女性3人をメインに描かれています。
1960年代の話で、まだ人類が宇宙に行く前のことです。宇宙飛行士を宇宙に送って生還させるため、NASAで様々な研究が行われている。最終的にそこで働く女性3人の活躍が見られるのですが、物語の中に差別・偏見を表現する場面がいくつもあります。
NASAの技術者養成プログラムに参加するためには、指定された学校で講義を受けなけらばならない。なのにその学校は白人しか入学できない・・・。
実質的に黒人はそのプログラムに参加できないことになっていたんです。
そのほかにも
・会議は男性のみで行うから、女性は参加できない
・黒人だから管理職になれない
・黒人用のトイレはオフィスから800メートル離れていて、毎回そこに行かなければならない(当然時間がかかるが、その間はサボっていたとみなされる)
・コーヒーポットが白人用と黒人用で分けられている
ここで登場する女性3人は全員、素晴らしい能力をもっているのに、性別・人種という自分の力ではどうすることもできないことによって差別されます。
そんなことが本当にあるのかと疑うくらいひどいものです。
もしかしたら、実際はもっとひどいのかもしれません。
ただ、この映画の良いところは、3人ともその差別に屈せずに、それを乗り越えていくのが見られるところです。
そんな辛い状況の中でも行動を起こし、周りの人間の考え方を変えていき、自分たちの能力を発揮し、幸せになっていきます。
この映画を見たら、自分が抱えている悩みなんて本当にちっぽけなものに思えました。
上司に嫌味を言われた、職場で自分の意見が通らない、自分ばかり残業している、そんなことを家に帰ってきてからもクヨクヨと考えることが良くあります。
これらは、全部ではないにしても、自分の努力で解決できることもありますし、何なら気にしない、なんて方法もあります。
もし自分が、男だから、日本人だからという理由で不遇な対応をされたら、イライラするのは間違いありませんが、それを解決するために行動できる自信がありません。
この映画に登場する3人の女性の凄いところは、解決しようと行動するところだと思いました。
人種・性別の差別を乗り越えようと行動している人がいるのに、今できる努力すら満足にしていない自分はまだまだだなと思いました。
差別の実態が分かりやすく描かれていて勉強になりますし、仕事の取り組み方、日々の物事の考え方を見直すキッカケにもなりました。
この記事を読んで興味が湧いた方は、ぜひ見てみてください。
それでは。