カボッチャマンブログ

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「アメリカンスナイパー」 映画感想

こんにちは。

 

映画アメリカンスナイパーを見たので感想を書きます。

 

主人公のクリスが、建物の屋上から、女性と子供にライフルを向けて撃つか撃たないかの決断を迫られる場面から始まります。

クリスはカウボーイになることを目指している普通の青年でした。

アメリ同時多発テロが起きて、クリスはアメリカのために働きたいと思うようになり、特殊部隊シールズの入隊試験を受けます。

入隊試験に無事合格したクリスは、イラクに派遣されます。

クリスは、射撃訓練中に人型の的を狙う練習をしますが、一向に的に当たらず、地面の土に銃弾が当たってしまい教官に叱られます。クリスが狙っていたのは人型の的ではなく、地面を這っていた蛇なのでした。「動く的は得意です」は名言だと思います。

射撃の腕を買われ、スナイパーとなったクリスは、イラクの戦場で陸地を進む仲間たちの窮地を何度も救い、仲間から伝説(レジェンド)と呼ばれるようになります。殺した敵の数が誰よりも多く、仲間から賞賛されますが、クリスは死んでいった仲間のことを、自分が救えなかったと悔やみます。建物の中に入ってしまってはスナイパーとして狙えないので、クリスは前線に自ら立つ場面もあります。

クリスはとても仲間思いで、国のために働きたい、アメリカを守りたいという気持ちがとても強く、周囲からも慕われカッコよく描かれます。

クリスには妻と子供がいます。イラクから帰国したクリスの様子がおかしいことに妻が気付きます。「体は戻ってきても心が戻ってきていない」という妻のセリフはとても印象深いです。

クリスは合計で4回イラクに行きます。アメリカに帰ってきている間も、他の仲間たちが戦っているのに自分はこうしていて良いのかという疑問を抱き続けます。家族との関係もギクシャクしていきます。妻からはもう行かないでと止められます。それでもクリスはイラクに行きます。

相手には、射撃のオリンピックメダリストの凄腕のスナイパーがいて、そいつによってアメリカ軍兵士が多く殺されていて、作戦の進行に大きな影響が出ていました。その敵を殺すことがミッションだったクリスは、その目的を達成するためにイラクに行って、敵兵士を殺していきます。

最終的に敵のスナイパーを殺すことに成功します。アメリカに帰国したクリスが家族と一緒に幸せに過ごしてハッピーエンドかと思いました。

映画の最後に、クリスが元軍人の社会復帰のため、射撃をしに行くことになります。その日、クリスはその元軍人に殺されてしまいます。そこで映画は終わります。

 

ノンフィクションの映画はどうしてもハッピーエンドになりにくいのかもしれませんが、切ない終わり方でした。

また、戦争に行って手足を失った人、精神を病んだ人、大切な人を失った人が大勢いることも知ることができました。

クリスたちに情報を提供した敵国の人が見せしめに殺される場面があったりして、結構グロテスクな映画でした。

 

他人にオススメできるかといわれると微妙ですが、グロテスクな表現に耐えられる人、戦争の悲惨さを学びたいという方はぜひ一度見てみてください。戦争に行った人だけでなく、残された家族のことも丁寧に描かれていて勉強になると思います。

 

それでは。