カボッチャマンブログ

映画、読書の感想、悩み事、楽しかったことなどいろいろ書きます。

読書感想 「やりがいのある仕事」という幻想

こんにちは。

 

新シリーズ、読書の感想第1弾は、森博嗣先生の【「やりがいのある仕事」という幻想】について、私が読んだ感想を本の言葉を出しながら書きます。

 

〇人は仕事をするために生まれてきたのではない

働かない方が健康的とも書かれていましたが、本当にそうだと思います。精神的にも肉体的にも負担がかかることをやっているのですから。

お金を得るためにやっていると考えれば、仕事の辛さも少しは軽くなるかもしれませんん。

 

〇仕事で人間の価値が決まるわけではない

自分がどれだけ納得できるか、自分で自分をどこまで幸せにできるか、を考えることが大切なようです。仕事ができるかどうか、何の仕事をしているか、給料をいくらもらっているか、などを気にしてしまいますが、生きることの本質はそこではないのだと思い知らされました。確かに出世して給料が高く、家族もいて、マイホームもある人でもあまり幸せそうでない人を結構見かけます。それは、自分の価値観ではなく、誰かの価値観に従って生きてきたためか(逆に言えばそれだけの能力があったということだと思いますが)本人が納得できていないからでしょうか。

 

〇流されないためには、何が自分にとって価値のあることなのかを考える必要がある

他人の目が気になってしまい、他人の価値観に合わせて行動してしまうことってありますよね。でも、その決断って後悔することが多いと思いますし、納得できないと思うんです。あまり自分の価値観について考えてこなかったツケが出てきているのだと思います。

ほかにも、休んで「やらない」時間を作るのではなく、もっと楽しいことを探して「やる」時間を持つ、という話も出てきます。

本当におっしゃる通りで休日にゆっくり休んで仕事のことを忘れようと思っても中々頭から離れず、リラックスできないことがあります。それは今まで自分が夢中になれることを探さずに生きてきてしまったからだと思います。これからいろいろなことに挑戦して、夢中になれるものを探すしかないと思いました。

何に夢中になっても、他人の目なんて気にせずにやっていこうと思います。他人に認められたい、褒められたいという願望はありますが、他人から褒められたのは自分が子供だったからで、大人になったら自分で自分を褒めれば良いと思います。

 

〇メリハリは自分でつけようとしてつけるものではない、自然にできるものだ

良く職場でメリハリをもって仕事をしましょう、なんて言われますが、確かにメリハリなんて自分でつける必要なんてなくて、忙しくなれば勝手にオンとオフができていると思いました。また、私の仕事はいわゆる事務職でルーティンワークが多いので、メリハリなんてつけずに機械のようにコンスタントに仕事をこなせる方が予定も立てやすく、成果も安定すると思います。メリハリをつけるというのは、耳障りの良い言葉ですが、すべてに当てはまるわけではないかなと思います。

 

〇「今良い」ものは「これから悪くなる」もの

宣伝するのは売れないから、という言葉も出てきますが、メディアで取り上げられているものは、何らかの力が働いて多くの人に見てもらい買ってもらうための企業戦略でしかないと思います。

本当に良いものは、宣伝なんかしなくても売れます。良いものが売れている間にきちんとした会社・個人はこれから悪くなることを先読みして改良を重ねていく努力をしていくのだと思います。その繰り返しができる企業・個人が生き残っていくのかなと感じました。

 

この本は本当に共感・納得できる部分、新たに気付かされる部分がたくさんあり、勉強になりました。

また、感想を書こうと思って読書をすると、内容が頭に残りやすく、理解しようとする姿勢も前向きになり、良い経験ができたなと思いました。

 

今日はここまで。それでは。