おはようございます。
久しぶりのブログ更新になりました。
今回は、後田亨先生と永田宏先生が書いた、いらない保険を読んだ感想を書きます。
後田先生は保険会社で勤務したことがあり、保険の商品に詳しい方です。永田先生は医療情報学、医療経済学を専門にしている大学教授です。
お二人の実体験、色々な研究・調査結果を基に書かれている本で、数値を根拠に話が進むので、説得力があります。
一番良いというか最強の保険は健康保険だと書かれていました。
高額療養費制度があるため、大きな手術をしたりしても自己負担は数十万円程度で済むことが書かれていました。数十万円と聞くと高いなと感じると思います。私もそう思いました。ただ、民間の保険にお金を払い続けることを考えたら、その分を万が一の時のためにためておけば良いだけなんだと気付きました。
民間の保険は手数料が高かったり、保険が下りる対象が限定的であったり、健康保険と比べてオススメの商品はないようです。
また、何十年後も同じ保障が受けられるのか、将来は国の制度も変わっていて今の保険がそのまま生かせるかも分からない状況で民間の保険に入るのは得策ではないのかもしれません。
結婚していて、配偶者と子供がいる人は死亡したときの掛け捨ての生命保険を検討する、くらいで良いそうです。
また、貯蓄・運用目的の保険も不要だと書かれていました。
保険に加入した後数年間は元本割れするけど、10年後、20年後には増えて返ってくるという保険は、そもそも買った瞬間に元本割れする悪い商品なので、買ってはいけない商品のようです。私はまさにこの保険を買っていました。今はわずかながらプラスになっていますが、買うときに知っていたら間違いなく買わなかったと思います。将来のリターンにばかり気を取られていました。
貯蓄や運用をしたいなら、保険というかたちでわざわざ手数料を払う必要なんてありません。
保険すべてにいえることですが、保険会社の従業員の給料、広告宣伝費がかかっているのに、加入者全員が得をできるわけがないんです。もし全員が得をできるなら、保険会社が成り立つはずがないからです。そんな当たり前のことに気付かされてくれる本でした。
とはいえ、自動車の対人・対物保険のように何千万円というお金が必要になったときの備えは必要だと思います。これは健康保険でカバーされていませんし。
保険に加入するときは目的と、別の方法でカバーできないか(すでにされていないか)、をきちんと考えることが大切だと思いました。
まだ読んだことがない人は、ぜひ読んでみてください。
無駄な保険を解約するのにも役立つと思います。
それでは。